http://www.sankei.com/photo/daily/news/150709/dly1507090005-n1.html
血管などの内部構造が見やすい肝臓の立体模型を3Dプリンターで安価に作る手法を開発したと、筑波大と大日本印刷のチームが8日、発表した。実用化されれば患者ごとに模型を作製することも可能となり、手術前の手順の確認や患者への治療法の説明に役立つという。模型は、コンピューター断層撮影(CT)などの検査で得た患者のデータを基に3Dプリンターで作製。肝臓全体の形状を表面の形に沿った外枠で表し、内部の血管や腫瘍を細かく再現した。内部がほぼ空洞のため、重要な血管などの位置が一目で分かる。高価な材料の樹脂も少なくてすみ、30万~40万円程度の製作費が、3分の1以下になるという。現在、3Dプリンターで作る臓器の模型は主に研究に使われ、高価なため臨床現場では普及していない。