2014.9.26 工藤博幸教授が電子情報通信学会フェローの称号を贈呈されました。

工藤博幸教授が『医用計算機トモグラフィにおける断層像再構成法の先駆的研究』の
業績により電子情報通信学会フェローの称号を贈呈されました.

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(内容)
工藤博幸教授は、X線CT/PET(ポジトロンCT)/SPECT(単光子放射型CT)などの医用コン
ピュータトモグラフィにおいて測定した投影データから断層像を生成する画像再構成法
の研究を専門としており、これまで当該分野において数多くの先駆的な業績を挙げてき
ました。平成26年7月に、長年の研究業績が認められ、『医用計算機トモグラフィにお
ける断層像再構成法の先駆的研究』という貢献内容で電子情報通信学会フェローの称号
を贈呈されました。贈呈式は2014年9/24(水)に電子情報通信学会ソサイエティ大会@徳
島において行われました。また、2015年3/2(月),3(火)に開催される医用画像連合フォー
ラム@石垣島において、フェロー受賞記念講演が行われます。なお、以下は貢献の内容
をより詳しく記した推薦文です。
  CT/PET/SPECTなどの医用イメージング装置において、測定した投影データを処理し
て断層像を生成する画像再構成法は重要な基盤技術であり、ハードウェアの進歩と並ん
で画像再構成の方法論やソフトウェアの進歩が現代の高性能イメージング装置実用化を
もたらしたと言える。工藤氏は、ボリュームCTや3次元PETに代表される現代の高性能
イメージング装置開発が本格的に始まった1980年代後半から画像再構成法の研究に取り
組み、主に以下の顕著な業績を挙げた。
(1) コーンビームCTにおける画像再構成法の先駆的研究
(2) インテリアCTにおける画像再構成法の先駆的研究
(3) 異分野融合型の新しい枠組みに基づく次世代画像再構成法の考案
得られた研究成果は当該分野を世界的にリードしたばかりでなく、実際の装置に実用化
されたものや新方式の装置開発に結びついたものも幾つか存在する。国際的な視点では、
工藤氏の主要な研究成果は高インパクトファクターの国際雑誌に論文発表され高い被引
用回数(2014年8月現在、Web of Science 1,241回、Google Scholar 2,503回)を得ており、
当該分野における世界的に有数の優れた研究者と評価されている。また、当該分野にお
ける主要な最高峰国際会議のプログラム委員を常連で務めている。専門的視点では、工
藤氏の研究成果は長年の未解決問題の解決や過去に例がない新しい考え方の画像再構成
法の構築などブレークスルーに相当する本質的な内容が多く、非常に高いレベルである
と評価される。国内的な視点では、独立行政法人研究所や企業との共同研究による論文
執筆や新装置開発を積極的に行い、日本医用画像工学会誌『Medical Imaging Technology』
編集委員長を務めるなど、国内医用画像コミュニティにおいても活躍が著しい重要な研
究者である。

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2014.9.26 工藤博幸教授が電子情報通信学会フェローの称号を贈呈されました。 への1件のフィードバック

  1. 大城幸雄 の発言:

    工藤先生 おめでとうございます!

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